Pro Toolsのエキスパートが、Pro Toolsでの作業で必要になる、便利なショートカットや、ティップスをご紹介します。
あるトラックから音声を他のトラックへルーティングするには、任意のバスへのルーティング設定を行い、同じようにその受け手側のトラックもルーティング設定し操作しましたが、Pro Tools 9では送り手側の設定一つで受け手側の設定も変更出来るため、複雑になりがちな多チャンネルセッションでの作業効率を飛躍的に向上させます。
Pro Tools LE 8 やM-Poweredでは32バスだったのに対して、Pro Tools 9では256バスと実に8倍!にも増えてるので、便利なバスをうまく活用してみましょう。
例えば
1.この状態からVocalトラックとコーラストラック2つに対して、Reverbを掛けたい。
2.そしてそれらをまとめて1つのフェーダーでコントロール出来るように、VocalのSubmixを作成したい。
とします。
実際に流れに沿ってご紹介します。
1.Vocalトラックとコーラストラック2つに対して、Reverbを掛けたい。
Vocalトラックとコーラストラック2つの計3トラックのトラック名を選択した状態で、
shift+optionを押しながら選択されているいずれかのトラックセンドをクリックし、Reverbのインサートされているトラック名reverbを選択します。
すると、vocal,chorus1,2のセンドが設定されると同時に、reverbトラックの入力設定も自動的にreverbが選択されルーティングが完了します。
入力側の設定が必要がなく、しかも送り側からはトラック名で送りを設定出来るため、誤ったルーティングを防止出来ます。
*reverbへのセンドボリュームは、センドフェーダーで設定します。
2.VocalのSubmixを作成したい。
次にvocal用のsubmixを作りたいので、Submixに含みたいトラック名を全て選択した状態で、
shift+optionを押しながらアウトプットをクリックし、新規トラックを選択します。
名前を入力すれば、これでsubmixが完成です。
面倒な手順を数ステップ飛ばして簡単にルーティングできました。
作業効率UP間違いなし、ぜひお試しください。