Pro Toolsのエキスパートが、Pro Toolsでの作業で必要になる、便利なショートカットや、ティップスをご紹介します。
Pro Tools 8.1で大幅な変更をされたI/O設定についてご紹介します。もちろんこの変更内容はPro Tools 9でも同じです。
Pro Tools 8.1よりスムースなセッションのやり取りを実現し (例えば、複数のPro Toolsシステムで同一のスタジオ設定を維持するため)、全体的なワークフロー向上のため I/O設定に変更が加えられました。これまでのバージョンでは、Pro ToolsのI/O設定はPro Toolsセッション・ドキュメントよりリコールされており、このため使用するハードウェアーと一致したスタジオ設定はセッションを開けるたびに変更される可能性がありました。このため、モニター用のパスが損なわれることがありました。それに対しPro Tools 8.1のI/O設定はシステムよりリコールされる形になっております。このため、別のPro Toolsシステムで作成されたセッションを開いてもスタジオ設定は維持されます。
便利ですね。
ただし、以前までのバージョンでは、I/O設定をインポートする際にインプット、アウトプット、バス、など全て一括インポート出来ていましたが、本バージョンよりそれができません。表示している項目がインプットならインプットの設定のみがインポートされます。
不便では?と思ったのですが、やり方がありました。
ポイントはI/O設定のエクスポート時に、オプションキーを押しながらエクスポートし、インポート時にもオプションキーを押しながら設定ファイルをインポートすると、全ての項目に対してのインポートを一括して行えます。
ですので、よく使うI/O設定はオプション押しながらエクスポートしたファイルを用意しておくことをオススメします。