Pro Toolsのプレイリストとトラックコンピングについて複数回に分けてご紹介します。
第3回は編集ビューでのプレイリスト表示について解説します。
- 第1回: 編集プレイリスト >>
- 第2回: トラック・コンピングツール >>
- 第4回: 基本的なトラックコンピング方法 >>
- 第5回: 実践的なトラック・コンピング:クリップレーティングとレーンフィルタリング >>
*本Tipsポストは、DISC MAKERSとElectronic Musicianによる『PRO TOOLS FOR MUSICIANS』の一部を翻訳したものです。英語UIの画像が含まれますがご了承ください。
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編集プレイリストとトラックコンピング③
編集ウィンドウでプレイリストの表示
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すべてのテイクが個別のプレイリストに録音された状態になったら、トラックコンピングの作業に取り掛かかります。今回の例では、1つのオーディオトラックに4つのキーボードのソロのテイクがあります。それでは、それぞれの一番良い部分を切り取り、最終トラックを作りましょう(Fig 15)。
プレイリストボタンをクリックし、編集プレイリストのメニューを表示します。前述にあるように、表示したいテイクを選択します。いくつかのテイクの中から一番良いテイクの範囲を選択して、プレイリストにコピーしたり、プレイリストを変更し、新しいプレイリストへと貼り付けます。この方法は効率的なワークフローとはいえませんが、効果的な編集方法ではあります(Fig 16)。
プレイリストを一つずつ切り替えることなく、トラックに含まれるすべての編集プレイリストを見てトラックコンプを作成することができれば効率的に作業ができます。目的のトラックにトラック・ビュー・セレクタ(ここでは「波形」)をクリックします。すると、メニューが表示されます。
プレイリストメニューの項目をクリックします(Fig 18)。
プレイリストビューでは、表示指定したトラックに関連付けられたすべての編集プレイリストが個別に表示されます。
プレイリストビューは、複数トラックを同時に表示している場合は特に、複雑な編集ウィンドウになることがあります。プレイリストもトラックリストでも、メインで選択されているものが左端に表示され、それ以外のプレイリストは右に少しずれて表示されます。これで、どのレーンがどのトラックと関係しているか確認することができます。
次の回では、基本的なトラックコンピング方法についてご紹介します。