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ついにLive Soundに待望の新製品登場!その名もVENUE | S6L!!

2015年4月14日

AVID Connect
様々なアーティストがワールドツアー等で指名が多いVenueに、ハイサンプルレート対応のフラグシップモデル、その名もVENUE | S6-Lが登場です。

2005 年に初めてVENUEが登場して今年で10周年。Profile、Mix Rack、SC48、一番新しいVENUE | S3X-Lと、様々な規模に合わせたラインナップで充実しているVENUEシリーズ。その多様なラインナップと一貫した操作性で、国内でも様々なライブハ ウス、野外イベントなどで愛用されてきました。国内外で愛用者の多いVENUEシリーズにフラグシップとして新たに名を連ねるのがこのVENUE | S6-L。2013年に発売されたVENUE| S3X-Lの上位機種という位置付けです。従来のVENUE Surfaceは名前を変え、S6L-32D/S6L-24D/S6L-24の3種類に。そしてFOHはE6L-192/E6L-144の2種類。Stage BOXはStage 64と名前を変え、それぞれが大幅にパワーアップ。

今回の搭載された新機能はざっと下記の通り。ご覧の通り新機能満載ですね。

1. Ethernet AVB、Dante 接続対応

2. 最大4つのタッチスクリーン搭載

3. ハイサンプリング対応

4. Thunderbolt OptionカードによるPro Tools 接続

5. I/Oチャンネル、Mix busの拡張

6. プラグインスロットの拡張

7. 外部ワードクロックに対応

もちろん、従来の機能も搭載。バーチャルリハーサル機能はもちろんのこと、HDXカード搭載による64bit AAX DSPプラグイン対応、電源やStage 64との接続のリダンダントも万全です。

1. Ethernet AVB、Dante接続対応

中でも一番大きなインパクトはEthernet AVBとDanteに対応したことではないでしょうか。今までのVENUEではStage BOXとの接続はMADIをベースとした独自規格を使用しておりました。接続方法はBNCでしたので、最長でも100mまでしか延長できないという弱点が ありましたが、今回はEthernet AVB接続、しかもSFP(光伝送)に対応したということで、最長500mまで延長することが可能になりました。
そして、なんといってもDante接続対応になった事は衝撃です。今まではEthernet AVBかDanteかの2者択一だったのですが、今回のS6Lではなんと両方を搭載。今までにはなかった拡張性が広がりました。

2. 最大4つのタッチスクリーン搭載

コントロールサーフェイスであるS6Lに搭載されたのは12.1インチのタッチスクリーン。従来のVENUEシリーズは必ずディスプレイとマウス・キー ボードを接続しての操作でしたので、意外にマウスの置き場所に困ってしまうパターンが多かったと思います。専用フライトケースにマウス・キーボード用の引 き出しをつけていた方も多い筈ではないでしょうか?今回のS6Lではタッチスクリーン対応になったので、オペレート中にいちいちマウスを引き出してコント ロールする、という煩わしさから解放されます!
また、S6のモジュールですでに搭載されている高解像度OLEDディスプレイも本体に搭載されたことにより、明るい場所でのオペレートも楽々こなすことができます。

3. ハイサンプリング対応

ライター個人としても大変待ち望んでいたハイサンプリング対応。昨今の音楽制作では必須項目となりつつある96kHzでの作業環境が、ついにライブでも 対応になります。今までは直接Pro Toolsを接続してしまうと48kHz固定でしたが、S6Lではライブの空気感をそのままハイサンプリングで収録し、パッケージに収めることができますね。

4. Thunderbolt Option カードによる Pro Tools接続

ハイサンプリング対応と共にぜひ活用したいのが、このThunderbolt Option。従来ではFOHにHDxカードが搭載され、DigiLinkで接続していましたが、S6LではThunderbolt Optionカード登場。直接コンピューターにThunderboltケーブルだけで接続可能となりますので、Pro ToolsはHDXカードすら必要なくなるということですね。とってもシンプルで、まさに理想の形です。

5. I/Oチャンネル、Mix busの拡張

Stage 64と名前を新たにしたステージBOX。VENUEシリーズでは最大で48chインプットでしたが、今回のStage 64ではその名の通り、最大64chインプット可能。アウトプットも32chまで拡張可能です。そして、パワーアップしたStage 64を最大3台まで接続可能になったE6L。なんと最大192chインプットまで可能になりました。今までの倍のチャンネルを1台でオペレートできるよう になったということで、いかにE6Lがパワーアップしたかがお分かりいただけますでしょうか?もちろん、そんな膨大なチャンネル数を一人でオペレートする のは困難な話ですが、S3L同様、同じシステム内に複数のS6Lを使用できますので、ハウスオペレートを複数で行ったり、またモニターエンジニアのために 回線をスプリットする必要もありません。さらに、Mix Busも最大64chに。現場での自由度が格段に上がりますね。

AVID Connect

そのほか、E6L 自体にHDXカードが搭載されたため、64bit AAX DSPプラグインに完全対応や、プラグインスロットが最大200スロットに増えたことからも、いかにS6Lシステム自体がパワーアップしていることが伺え ますね。また、Surface側にアナログ・デジタル入出力を8系統づつ搭載されたのも、オールインワンだったSC48を除くと初の試みではないでしょうか?
ユーザーの希望をふんだんに搭載したVENUE S6Lシリーズ。出荷は年末頃を目指している?と非公式の話も。今から待ち遠しいですね。

VENUE S6L

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