Pro Toolsのエキスパートが、Pro Toolsでの作業で必要になる、便利なショートカットや、ティップスをご紹介します。
Pro Tools 12が遂に本領発揮!!ユーザーの待ち望んだ新機能が追加です!!今後も続々と機能追加が予定されているとの声も聞こえてきています。ワークフロー向上の為のパワフルな「コミット」「バウンス」機能及び編集機能拡張を実現した Pro Tools 12.3、これを手に入れるためにはもちろん、Upgrade Planが必要となりますが、それに見合った機能が続々と登場することを期待します!!改めて、Ver.12登場後の機能追加をおさらいしてみましょう。
Pro Tools 12が登場して以降、幾つかの新機能が追加されています。以下が、その主要追加機能のリストです:
Pro Tools 12.0 (2015/3/23)
I/O設定の改良、モニタリング/自動ダウンミックスの追加、無制限内部バス、プラグインのアプリ内購入/レンタル
Pro Tools 12.1(2015/6/30)
トラック数増加(128オーディオ/512インストゥルメント)、トラック・インプット・モニター、AFL/PFLソロモード、コピー・トゥ・センド、Pro Tools | Control 対応、Pro Tools | S3 VCA スピル対応
Pro Tools 12.2 (2015/9/2)
VCA マスター、ディスク・キャッシュ、アドバンス・メーター、ゲイン・リダクション・メーター、さらなる安定性の向上、新しい年間プラグイン特典バンドルを含むAvid Accessプランへの対応、
Pro Tools 12.3 (2015/11/7)
トラック・コミット及びトラック・バウンス・ワークフロー対応、編集/移動中のクリップに対する透過表示機能の追加、フェード/バッチ・フェード機能の拡張とプリセット設定、AudioSuite Pitch II
「トラック・コミット」「トラック・バウンス」を含むPro Tools 12.3の新機能に関しては、こちらの12分間のビデオでご確認ください。幾つかのシナリオ及びワークフローに応じた使用方法を解説しています。
トラック・コミット機能:セッションの再生/共有時の利便性が向上!
トラック・コミット機能を使えば、トラックに対するエフェクト・レンダリングが容易に実行可能となり、プロセッシング・パワーを節約したり、セッション共有時のプラグイン互換の心配をなくすことが可能となります。Pro Tools 12.3のトラック・コミット機能は、任意のトラック/選択範囲、レンダーするプラグインの段階、レンダー後のオリジナル・トラックの状態等、柔軟な設定が可能ですので、バーチャル・インストゥルメントやプラグインをレンダーすることでのプロセッシング・パワーの節約、任意の範囲のエフェクト・プリントを実行することでの編集作業の柔軟化、プラグイン・レンダーによる協業時のセッション互換の確実化等、様々な場面で有効に活用することができます。
トラック・バウンス機能:ステム・トラックのプリント作成が一層簡単に!
トラック・バウンス機能は、トラック・コミット機能同様、Pro Tools 11でフィーチャーされた高速オフライン・バウンス機能のテクノロジーを応用した追加機能です。AUXトラックに設定された各種ステム・トラックを、1タッチでレンダリングし、デリバリーすることが可能となります。トラック・バウンス機能を有効に活用することで、トラック・ステム化の効率化、トラックを平坦化することでのマスター・データの納品等を素早く実行可能となります。
クリップ移動/オーバーラップ時の波形表示透過性の確保:より精度の高いポジショニングが可能
Pro Tools 12.3では、クリップを移動させたり重ねたりする際に、その移動させる波形の透過性を保ったまま動かすことが可能となり、より精度の高い波形編集作業が、素早く簡単に実行可能となります。編集点を確認させながら移動させたり、リズミックなフレーズのトリガー・ポイントを視認しながら編集を行うといった事が容易に実行できます。
バッチ・フェードの改良とプリセット機能の追加:より効率的なフェード処理が可能に
新たに加わったフェード機能強化により、これまで時間のかかっていたフェード処理作業がより素早く実行可能となります。フェードイン/フェードアウト/クロスフェードそしてバッチ・フェード毎にプリセットを設定可能となり、それらをキーボードやコントロール・サーフェイスから呼び出すことが可能です。
「トラック・コミット」「トラック・バウンス」の両機能は、ワークフローに応じて使い分けることで、他のDAWでは得られない柔軟性と選択肢を提供することが可能となります。