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AVID導入事例:城西国際大学 メディア学部

2013年3月29日

城西国際大学 メディア学部

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多様な知識とスキルを身につけた創造的な人材を育成

日本政治の中心地、永田町にほど近い場所に位置する「城西国際大学」(紀尾井町キャンパス)では、映像・音楽の現場で即戦力となる優れた人材を育成すべく、日々実践的な教育が行われています。Avid認定トレーニングパートナーであるメディア学部では、Avidの製品だけでなく教育プログラムも活用したカリキュラムが組まれ、充実した機材を使った実践的な環境が整えられています。メディア学部 准教授のプルチョウ次郎氏に同学部の特長や、今後、教育の現場が 業界に果たす役割などについてお話しを伺いました。

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本キャンパス2 号館には、2011 年のメディア学部映像芸術コースの創設と共に開設された本格的録音・MA スタジオ、および生徒各人がハンズオンで学べるメディア教室などが備えられ、Pro Tools をはじめ、ICONVENUESibeliusMedia Composer など業界標準となっているAvid のプ ロフェッショナル・レベ ルのソフトウェア&ハードウェアの習熟が可能な環境が整えられています。

「本校では、以前より東金キャンパスと幕張キャンパスをAvid 製品のトレーニングロケーション( 旧:Digidesign Certifi ed TrainingLocation)とし利用していました。さらに、映像芸術コースの開設に合わせて、紀尾井町キャンパスに新たなシステムおよびスタジオなどを構築したのですが、それと同時にAvid の教育プログラムも導入することで、”プロ教育”という我々の趣旨に合致した環境の実現を目指したわけです。」と、プルチョウ氏は当時を振り返ります。

 

日本唯一のICON 認定スクールによる実践的トレーニング

アメリカの専門大学などとは違い、日本国内で映像や音楽制作についてプ ロフェッショナル・レベ ルでの本格的なトレーニングを実現している大学は数多くありません。「プロの現場において前提となる知識や技術が卒業の段階で身についているのは当然として、さらにその知識や技術を活用し何を生み出せるのかというクリエイティビティの部分こそが、変化し続ける音楽産業で求められる人材なのではないでしょうか。そういった意味でも、映像と音楽をワンパッケージとして入学当初から学び、技術的な要素についても世界に通用するレベルまでの徹底的なトレーニングを効率的に行える、Avid アカデミックプログラムが非常に役立っています。

現在、紀尾井町のスタジオには、Avid Pro Tools 10 HD(Accel coreカード2 基)をはじめ、 ICON D-Control ES(16 フェーダー/サラウンドパンナー)、2 基のHD I/O 8x8x8、2 基のPRE I/O、SYNCHD I/O などがセットアップされており、これらは認定基準(Pro Tools201)を満たす生徒は誰でも、講師の同伴なしで自由にシステムに触れるようになっています。授業の合間や放課後などにこれらの機材をフル活用して、講義の予習や復習、オリジナル作品の制作なども行えますので、トレーニングの機会も増え必然的に習熟度も向上していきます。また、スタジオとは別のメディア教室には、生徒自身が個別に実習なども可能なように、iMac とAvid Pro Tools を組み合わせた環境を30基ほど用意しています。」(プルチョウ氏)

Pro Tools 認定プログラムにより最新の制作手法を体験

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プルチョウ氏は、Avid のPro Tools 認定プログラム導入のメリットについて以下のように語ります。「Pro Tools 認定プログラムは、実際にサウンド・音楽専攻授業の一環として違和感なく導入されており、最終的にはPro Tools 201、Pro Tools 210 といった200 番台のライセンスの取得が可能となっています。認定トレーニング用のオフィシャルテキストは、常に最新の制作手法や制作事例が組み込まれているので、授業内容の陳腐化を防止することにも多分に貢献してくれます。サウンドクリエイターの基礎となる作曲や録音、演奏、音響技法などに加えて、制作現場のトレンドにマッチした制作スタイルの学習など効率的かつ総合的なトレーニングが行えるわけです。

なお、テキストに付属するメディアには、一流ミュージシャンとエンジニアによって演奏・録音・ミックスされたセッション・ファイルが収録されており、テクニックの解析のみならず、サウンド系クリエイターにとっての重要な能力である”聴くチカラ”も養えるのがとても重要!さらに、実務の面では、Pro Tools の知識や操作の習熟度を明確に評価できるのも、授業に認定プログラムを採用する大きなメリットの1 つですね。ちなみに、Pro Tools 認定プログラムは国際的な資格なので、日本国内だけでなく世界中の企業やスタジオでアピールができます!」

System 5 を導入した新スタジオで最新ワークフローを学ぶ

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「実は、2013年の3 月には、現行のMA スタジオのリニューアルを予定しているんです。現時点では、詳細はまだ不確定ですが、System 5 およびPro Tools|HDX をメインに、業界のデファクトスタンダードであるプロクオリティーの機材を用いて、実践的かつ最新のデジタルワークフローを学び、理解できる環境を構築できればと考えています。また、2 つの編集ルームとAvidトレーニングルーム( 編集教育室)も、ProTools|HDX やPro Tools|HD Native、HD OMNI などの機材を中心として刷新され、実習用のメディア教室の機材も大幅に増強されることになっています。ちなみに、授業だけでなく学内の各種イベントや講演会などでも大活躍しているデジタルPA コンソール VENUE SC48 についても、将来的に追加が予定されていますので、今後もますます学生たちの学習の機会も増えていくことでしょう。

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本校では、映画やアニメ作品の録音・編集、BGM・SE の作成から舞台やライブでのPA まで多様化する音楽シーンおよび制作手法に柔軟に対応できる、創造、技術、アカデミックな能力を兼ね備えたクリエティブな人材の育成を目指し、Avid アカデミックプログラムをはじめとした最新のメソッドとテクノロジーを積極的に採用したサウンド教育を展開し、今後も時代に即したカリキュラムの提供を常に続けていきます。」(プルチョウ氏)

 

機材の詳細

東金キャンパス:
Pro Tools HD 9、 ICON D-Command ES (24-fader)、Digidesign 192 I/O(x2)、 Digidesign 96 I/O、Accel Core cards(x5)、PCI chassis, PRE(x2)

幕張キャンパス:
Pro Tools HD 9、 C|24、 HD I/O, Digidesign 192 I/O、 Digidesign 96 I/O、Pro Tools 10 Stations (x31)、PRE(x15)、Digi 003、Sibelius 6 (x31)、Sibelius Auralia / Musition (x31)

紀尾井町キャンパス:
Pro Tools HD 10、ICON D-Control ES、Digidesign 192 I/O (16 i/o、8x8x8)、Accel Core cards(x2)、 PCI chassis、PRE I/O(x2)、Pro Tools9(x30)

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